このガイドでは、Data Loss Prevention(DLP)でよくある問題の切り分け方法を説明します。
DLP がコンテンツを検査・ブロックしないことは、最も多く報告される問題です。DLP ポリシー を設定しているのにトラフィックを検査・ブロックできない場合、原因はほぼ常に、トラフィックが復号されていないことです。DLP で HTTPS リクエストの内容をスキャンするには、TLS 復号 をオンにする必要があります。
TLS 復号をオンにするには:
- Cloudflare ダッシュボード ↗ で Zero Trust > Traffic policies > Traffic settings を開きます。
- Proxy and inspection で、Inspect HTTPS requests with TLS decryption をオンにします。
-
cloudflare_api_token↗ に次の権限を追加します。Zero Trust Write
-
cloudflare_zero_trust_gateway_settings↗ でtls_decrypt引数を設定します。resource "cloudflare_zero_trust_gateway_settings" "team_name" { account_id = var.cloudflare_account_id settings = { tls_decrypt = { enabled = true } } }
TLS 復号をオンにしたら、HTTPS リクエストの内容を検査する DLP ポリシーを作成できます。例:
| セレクター | 演算子 | 値 | 論理 | アクション |
|---|---|---|---|---|
| Domain | in | box.com |
And | Block |
| DLP Profile | in | Credit card numbers |
DLP ポリシーが業務上重要なアプリケーション(Zoho、Google、内部ドメインなど)へのアクセスをブロックしている、または誤検知が多い場合、ポリシーの範囲が広すぎる可能性が高いです。Credentials and Secrets のようなプロファイルは強力ですが、対象を適切に絞らないと過剰に一致します。
機密性の高いプロファイルをすべてのトラフィックに適用すると、不要なブロックが発生します。例:
| セレクター | 演算子 | 値 | アクション |
|---|---|---|---|
| DLP Profile | in | Credentials and Secrets | Block |
ポリシーをより具体的にします。すべてを対象にしたブロックではなく、リスクの高い宛先やユーザーグループに絞ったポリシーを作成します。
次のポリシーは、特定のユーザーグループがファイル共有サイトへ財務データをアップロードする場合だけをブロックします。ほかのサイトでの誤検知リスクを下げられます。
| セレクター | 演算子 | 値 | 論理 | アクション |
|---|---|---|---|---|
| Destination Domain | in | dropbox.com, wetransfer.com |
And | Block |
| DLP Profile | in | Financial Information | And | |
| User Group Names | in | Finance Team |
信頼できるアプリケーションに一致させるポリシーは、Do Not Scan アクション でも作成できます。
プレーンテキストでは機密データを検出できるのに、画像や一部のアプリケーションでは検出できない場合は、次を確認してください。
- OCR がオンになっている: 画像内のテキスト(クレジットカードの写真など)を DLP がスキャンするには、対象の DLP プロファイルで 光学文字認識(OCR) をオンにする必要があります。
- アプリケーション固有の挙動: WhatsApp Web などの一部のアプリケーションは、Gateway が HTTP ポリシーで十分に検査できないプロトコルや暗号化方式(WebSockets など)を使います。
- 対応しているファイルタイプ: DLP 検査の対象になるには、コンテンツが 対応しているファイルタイプ である必要があります。
HTTP ポリシー作成時に DLP Profile セレクターが使えない、またはカスタム DLP プロファイルの作成がブロックされる場合、原因は通常次のいずれかです。
- プランが正しくない。これらの機能には Zero Trust Enterprise プランが必要です。アカウントにこの権利があるはずだと思う場合は、アカウントチームに連絡して契約内容を確認してください。
- 権限の問題。DLP 設定を行うために必要な管理者権限がない可能性があります。Cloudflare アカウントの管理者に確認してください。
詳細は、DLP のドキュメント全体を参照してください。
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