機能の提供状況
| クライアントモード | Zero Trust プラン ↗ |
|---|---|
|
すべてのプラン |
| システム | 提供状況 | 最小 WARP バージョン |
|---|---|---|
| Windows | ✅ | 2025.9.173.1 |
| macOS | ✅ | 2025.9.173.1 |
| Linux | ✅ | 2025.9.173.1 |
| iOS | ❌ | |
| Android | ❌ | |
| ChromeOS | ❌ |
Maximum Transmission Unit(MTU) ↗ は、フラグメントせずにネットワーク上で送信できる最大のデータパケットサイズです。Cloudflare One Client(旧 WARP)経由でサービスに接続すると、データはカプセル化されます。追加のヘッダーが付き、パケット全体のサイズが大きくなります。一部のネットワーク、とくにモバイル回線やゲスト Wi-Fi では、ネットワークの MTU が Cloudflare One Client の デフォルトパケットサイズ より小さいことがあります。この不一致により、パケットはフラグメントされるか、完全に破棄され、接続が不安定になったり、接続自体が失敗したりします。
Cloudflare One Client の Path MTU Discovery(PMTUD)は、デバイスと Cloudflare のあいだのネットワークパス全体で最小 MTU を能動的にプローブして、この問題を解決します。Cloudflare One Client は、プローブ結果にもとづいて トンネルインターフェース の MTU を動的に調整します。これにより、低い MTU のネットワークでも安定した接続を維持し、利用可能なときはより高い MTU を活用できます。
- Cloudflare One Client が MASQUE トンネルプロトコル を使うように設定されている必要があります。
PMTUD はデフォルトで無効です。デバイスで PMTUD を有効にするには、enable_pmtud キーを true にした MDM ファイルをデプロイ します。例:
<dict>
<key>organization</key>
<string>your-team-name</string>
<key>warp_tunnel_protocol</key>
<string>masque</string>
<key>enable_pmtud</key>
<true/>
</dict>この設定は PMTUD を有効にし、MASQUE トンネルプロトコルを明示的に設定します。
Cloudflare One Client は、ネットワークパスの MTU を検出するために能動的なプローブを送り、それに応じてトンネルインターフェースの MTU を更新します。PMTUD のプローブにより、デバイスから追加で 1 日あたり約 25 Mb のトラフィックが発生します。
デバイスで PMTUD が有効かを確認するには、ターミナルを開き、次のコマンドを実行します。
warp-cli settings | grep -i pmtu(local policy) PMTUD enabled: truePMTUD が有効な場合、出力に PMTUD enabled: true と表示されます。
Cloudflare One Client がすべての機能と性能を発揮するには、次の MTU が必要です。
| デバイストンネルプロトコル | IPv4 | IPv6 |
|---|---|---|
| WireGuard | 1340 bytes | 1360 bytes |
| MASQUE | 1361 bytes | 1381 bytes |
PMTUD が動作するには、ネットワークパスが少なくとも 1281 バイトの MTU に対応している必要があります。1281 バイトの内訳は次のとおりです。
- 1200 バイト: 最小 QUIC データグラム
- 53 バイト: WARP MASQUE カプセル化
- 28 バイト: IP/UDP ヘッダー
Cloudflare One Client 経由で IPv6 トラフィックを送るには、ネットワークパスが少なくとも 1361 バイトの MTU に対応している必要があります。1361 バイトの内訳は次のとおりです。
- 1280 バイト: 最小 IPv6 パケットサイズ
- 53 バイト: WARP MASQUE カプセル化
- 28 バイト: IP/UDP ヘッダー
PMTUD が有効で、MTU が 1361 バイト未満の場合、Cloudflare One Client はトンネルインターフェース上の IPv6 を自動で無効にします。
Cloudflare One Client 経由で WebRTC トラフィックを送るには、ネットワークパスが少なくとも 1361 バイトの MTU に対応している必要があります。1361 バイト未満では、WebRTC 接続の性能は段階的に低下します。この最小 MTU は、Cloudflare Browser Isolation と、WebRTC を使うほかのウェブサイト(ビデオ会議やメディアストリーミングなど)に影響します。
現在のネットワークパスの MTU は、Cloudflare One Client の診断ログ を収集して確認できます。
-
デバイスで
warp-diagコマンドを実行するか、ダッシュボードからログを収集 します。 -
生成された
warp-debugging-info-<date>-<time>.zipファイルを開きます。 -
connectivity.txtを開き、PMTUを検索します。connectivity.txttxt ==================================================================== H3 Quic Connect ==================================================================== Testing H3 QUIC connectivity to 'https://cloudflare-quic.com/cdn-cgi/l4-stats' result: Successful IPv4: " Headers: server address=104.18.26.14:443 ... Body: transport=TCP ... PMTU: 1500 bytes "
上の例では MTU が 1500 バイトで、Cloudflare One Client の 推奨 MTU を満たしています。MTU が推奨しきい値を下回る場合は、接続性能を最適化するために Path MTU Discovery を有効にする ことを検討してください。