Cloud Access Security Broker(CASB)でよくある問題の切り分けに、このガイドを使います。
このガイドでは、CASB 連携と webhook のトラブルシューティング手順を説明します。連携固有の問題は、各連携のドキュメントを参照してください。
CASB のセットアップでいちばん多いのは、連携の接続トラブルです。「There was an error creating the integration」などのエラーが出る場合や、ダッシュボードに戻っても連携が表示されない場合は、次の手順を試してください。
連携の認可に使うアカウントに、サードパーティアプリケーション側の必要な管理者権限があることを確認します(例: Microsoft 365 の Global Administrator、Google Workspace の Super Admin、GitHub の Organization Owner)。権限不足はセットアップ失敗の主な原因です。
SaaS アプリケーションが別の Cloudflare アカウントと連携されていた場合は、SaaS プロバイダーの管理コンソールから、古い Cloudflare アプリケーションを手動で取り消します。
- Microsoft 365 の場合: Microsoft 365 admin center > Enterprise applications を開き、既存の Cloudflare One アプリケーションを削除します。
- Google Workspace の場合: Google Admin Console > Security > Access and data control > API controls を開き、サードパーティアプリのアクセスから Cloudflare アプリを削除します。
- GitHub の場合: 組織の Settings > Third-party access を開き、Cloudflare CASB アプリケーションを取り消します。
古いアプリを削除したら、数分待ってから Cloudflare One ダッシュボードでもう一度連携を試します。
セットアップ中、CASB は一連の権限の承認を求めます。要求される権限は、CASB サービスが設定ミスをスキャンし、選択した場合は是正アクションを実行するために必要です。一部の権限は広く見える場合があります(例: write アクセス)が、ファイルの隔離や共有設定の変更といった操作に必要です。必要な権限の詳細は、各連携ガイドを参照してください。
解決済みの問題(ファイルを非公開にした、ユーザーを停止したなど)が、CASB ダッシュボードでは引き続きアクティブな検出結果として残ることがあります。
CASB 連携はリアルタイム更新ではありません。新しい検出結果の発見と既存結果の状態確認のため、スキャンは定期的に実行されます。初回スキャンは数時間かかることがあり、以降のスキャンはおおよそ 24〜48 時間ごとに実行されます。
新しいスキャンを開始するには:
- Cloudflare One ↗ で Cloud & SaaS findings > Integrations を開きます。
- 連携を探し、Configure を選択します。
- Scan for findings をオフにします。
- 数分待ってから、Scan for findings を再度オンにします。
この操作で、連携の新しいスキャンがキューに入ります。検出結果が反映されるまで、数時間かかることがあります。
検出結果に対してワンクリックの是正アクション(Make private など)を実行すると、Failed ステータスになることがあります。多くの場合、タイムアウトエラーです。
是正の失敗は、初回セットアップ後に SaaS アプリケーション側で Cloudflare アプリの権限が変更または取り消されたことが原因の場合があります。必要な権限がまだ付与されていることを確認するため、連携を再検証します。
回避策として、SaaS アプリケーション側で直接是正します(例: Google Drive でファイルの共有設定を変更する)。次回のスキャンが成功すると、CASB はダッシュボードからその検出結果を消します。
Cloudflare がテストリクエストや posture finding instance を送信先に届けられない場合は、次の手順を試してください。
送信先 URL が https:// を使い、公開到達可能であることを確認します。localhost、ループバック、プライベート、その他の予約アドレスに解決する送信先は、Cloudflare が拒否します。
webhook の認証方式が、受信側の想定と一致していることを確認します。必要に応じて、ベアラートークン、Basic 認証の認証情報、静的ヘッダー、署名用シークレットを再入力します。
テスト配信はすぐにテストリクエストを送りますが、posture finding instance の送信はバックグラウンドでキューされます。成功メッセージは、Cloudflare が配信リクエストを受け付けたことを意味します。
CASB が、社内共有のファイルを公開扱いしたり、アーカイブ済みの Google Workspace ユーザーを非アクティブと判定したりするなど、誤ってフラグを付けることがあります。
検出結果に示されている根拠をよく確認します。SaaS プラットフォーム上のオブジェクトの状態が、正確でない場合があります。
誤検知だと確認できた場合は、その動作を Cloudflare Support に報告します。検出結果の ID(詳細ビューに表示されます)と、できるだけ詳しい情報を添えてください。Support チームが全顧客向けの検出ロジックを改善するのに役立ちます。
Cloudflare が調査している間は、検出結果を無視するか、個別のインスタンスを非表示 にして、アクティブな一覧から外し、ノイズを減らせます。