包括的な Secure Web Gateway である Cloudflare Gateway では、DNS、ネットワーク、HTTP、エグレスのトラフィックを検査するポリシーを設定できます。
インターネット向けトラフィック、または Cloudflare WAN(旧 Magic WAN)経由で Cloudflare ネットワークに入るプライベートトラフィックに対して、ネットワークおよび HTTP の Gateway ポリシーを、Cloudflare Network Firewall ポリシー(L3/4 トラフィックのフィルタリング用)と併用できます。さらに、Cloudflare WAN からの DNS クエリを解決 するよう Gateway を設定できます。
HTTPS トラフィックを検査するには、各クライアントデバイスに Cloudflare のルート証明書をインストールする必要があります。Cloudflare が TLS を復号 するには証明書が必要です。
対応デバイスでは、Cloudflare One Client を使って Cloudflare 証明書を自動インストール できます。Cloudflare One Client による証明書インストールに対応していないデバイスやアプリケーションでは、証明書を手動インストール できます。
証明書をインストールできない、またはしたくない場合は、Do Not Inspect ポリシーを作成し、互換性のない Cloudflare WAN トラフィックを検査から除外するか、TLS 復号を完全に無効にできます。
Gateway は Cloudflare WAN トラフィックを区別できないため、Gateway ポリシーでトラフィックを照合するには、Cloudflare One Client チェック か、Cloudflare WAN に紐づく IP アドレスを使います。
たとえば、組織が Cloudflare One Client でデバイスを Cloudflare WAN にオンボードしている場合、OS バージョンチェック を使い、Cloudflare One Client を実行していないデバイスを除外できます。
| セレクター | 演算子 | 値 | 論理 | アクション |
|---|---|---|---|---|
| Passed Device Posture Checks | not in | Windows (OS version) | Or | Do Not Inspect |
| Passed Device Posture Checks | not in | macOS (OS version) | Or | Do Not Inspect |
| Passed Device Posture Checks | not in | Linux (OS version) | Or | Do Not Inspect |
| Passed Device Posture Checks | not in | iOS (OS version) | Or | Do Not Inspect |
| Passed Device Posture Checks | not in | Android (OS version) | Do Not Inspect |
組織が Cloudflare One Client 以外のオンランプ でユーザーを Cloudflare WAN にオンボードしている場合は、IPsec トンネルの IP アドレスを使ってデバイスを検査から除外できます。
| セレクター | 演算子 | 値 | アクション |
|---|---|---|---|
| Source IP | in | 203.0.113.0/24 |
Do Not Inspect |
Cloudflare WAN ネットワークの DNS リゾルバーを、Gateway DNS リゾルバーの共有 IP アドレスに設定できます。Gateway DNS リゾルバーの IP は 172.64.36.1 と 172.64.36.2 です。
Cloudflare WAN からの DNS クエリを Gateway で解決すると、Gateway はプライベートな送信元 IP 付きでクエリを記録します。このプライベート送信元 IP を使い、内部 DNS レコード 向けのクエリに対して リゾルバーポリシー を作成できます。
次の図は、Cloudflare WAN と Cloudflare Mesh からの DNS クエリが、Gateway を経て内部 DNS に届く流れを示します。
flowchart LR
accTitle: DNS クエリの流れ
accDescr: Cloudflare WAN と Cloudflare Mesh からの DNS クエリが Gateway を経て内部 DNS に届く流れを示します。
subgraph subGraph0["データセンター"]
direction TB
InternalDNS(["内部 DNS"])
ResolverPolicies["リゾルバーポリシー"]
CloudflareGatewayDNSResolver["Gateway DNS リゾルバー"]
end
ResolverPolicies -- 送信元内部 IP を</br>保持して使用 --> InternalDNS
CloudflareGatewayDNSResolver -- <br> --> ResolverPolicies
WarpConnector["Cloudflare Mesh"] -- DHCP/DNS リゾルバー --> IPSecTunnel["IPsec トンネル"]
CloudflareWAN[Cloudflare WAN] -- DHCP/DNS リゾルバー --> IPSecTunnel
IPSecTunnel -- 共有 IP エンドポイント --> CloudflareGatewayDNSResolver
ResolverPolicies@{ shape: proc}
WarpConnector@{ shape: in-out}
CloudflareWAN@{ shape: in-out}
デフォルトでは、IPsec/GRE トンネル経由でルーティングされ、パブリック IP アドレス宛ての次のトラフィックが、Cloudflare Gateway でプロキシ / フィルタリングされます。
- RFC 1918 ↗ の IP またはデバイスから発信された TCP、UDP、ICMP トラフィック。
- BYOIP または Leased IPs から発信され、よく知られたポート(
0-1023)宛ての TCP および UDP トラフィック。
デフォルトでは、パブリック IP 宛てのトラフィックはパブリック Internet 経由でルーティングされます。フィルタリング後に、特定のパブリック IP 範囲をパブリック Internet ではなく IPsec/GRE トンネル経由でルーティングしたい場合は、アカウントチームにお問い合わせください。
このトラフィックは、Cloudflare Gateway で定義した エグレスポリシー に従って Cloudflare から出ていきます。デフォルトでは、共有の Cloudflare パブリック IP 範囲から出ていきます。
デフォルトでは、IPsec/GRE トンネル経由でルーティングされ、Cloudflare Tunnel 背後のルート宛ての TCP、UDP、ICMP トラフィックが、Cloudflare Gateway でプロキシ / フィルタリングされます。
IPsec/GRE トンネル背後のルート宛てのトラフィックに Gateway フィルタリングを有効にするには、アカウントチームにお問い合わせください。
有効にすると、次の条件を すべて 満たす TCP/UDP トラフィックが、Cloudflare Gateway でプロキシおよびフィルタリングされます。
- 送信元および宛先 IP: 両方が RFC1918 ↗ 空間、WARP、BYOIP、または Leased IPs に含まれること。
- 送信元ポート:
1023より大きいクライアントポートであること。 - 宛先ポート: よく知られたポート(
1024未満)であること。
デフォルト条件を上書きする、より具体的な一致を指定できます。
- 送信元 IP プレフィックス: RFC1918 空間、BYOIP、または Leased IPs のサブセット。
- 宛先 IP プレフィックス: RFC1918 空間、BYOIP、または Leased IPs のサブセット。
- 宛先ポート:
0から65535までの任意のポート。
Gateway が Cloudflare WAN 接続で正しく動作しているか確認するには、顧客構内機器の背後にあるホストからブラウザーを開き、https://ifconfig.me にアクセスします。
まだ Gateway をテスト中で、Cloudflare がデフォルトルートでない場合は、ルーターにポリシーベースルートを設定し、先に Cloudflare Gateway へトラフィックを送ってください。
HTTP Gateway Activity Logs にテストのエントリがあることを確認します。
次の内容を確認してください。
- Destination IP:
ifconfig.meのパブリック IP アドレスであること。 - Source IP: ブラウザーを使っているホストのプライベート(WAN)アドレスであること。
- Outbound connection: Cloudflare が代理でアドバタイズしているパブリック IP ではなく、Cloudflare WAN の IP アドレスから発信されていること。
これは Magic Transit With Egress Option を使う場合にも当てはまります。
さらに、http://ifconfig.me(非 TLS)と https://ifconfig.me(TLS)の両方をテストし、TCP 最大セグメントサイズ(MSS クランプ) が正しく設定されていることを確認します。
HTTPS のクエリがハングまたは失敗し、HTTP は成功する場合、MSS の値が高すぎるか未設定の可能性があります。顧客構内機器でこの値を下げ、IKE と ESP ↗ の設定によるオーバーヘッドに合わせてください。