Local Explorer は、ローカルの バインディング にあるデータを閲覧・編集し、開発中の Worker 呼び出しをデバッグするためのブラウザー向けインターフェイスです。ローカル開発サーバーの /cdn-cgi/local/explorer で使えます。
CLI コマンドを実行したり、確認用の一時コードを書いたりしなくても、ブラウザーで Local Explorer を開けば、データの操作、トレースの確認、ログの検索ができます。テストデータの投入、Worker が書き込んだ内容の確認、失敗したリクエストのデバッグ、ローカル D1 データベースへの SQL 実行などに便利です。
Local Explorer は Wrangler と Cloudflare Vite plugin の両方で使えます。
- Wrangler 4.118.0 以降、または Cloudflare Vite plugin 1.50.0 以降
-
ローカル開発セッションを開始します。
npx wrangler devyarn wrangler devpnpm wrangler dev -
ブラウザーで Local Explorer を開きます。
- Wrangler: ターミナルで
eを押します。 - Vite plugin: 開発サーバーのルートとポートで、
/cdn-cgi/local/explorerに直接アクセスします。
- Wrangler: ターミナルで
Local Explorer はデフォルトで利用でき、Wrangler の設定 で定義したバインディングを自動検出します。
Local Explorer は次のバインディング種類に対応しています。
| バインディング | 表示 | 編集 |
|---|---|---|
| KV | キーの一覧表示、値とメタデータの確認 | キーと値の作成、更新、削除 |
| R2 | オブジェクトの一覧表示、メタデータの確認 | オブジェクトのアップロードと削除 |
| D1 | テーブルと行の閲覧、SQL クエリの実行 | SQL による行の挿入、更新、削除 |
| Durable Objects(SQLite ストレージ) | SQLite テーブルと行の閲覧、SQL クエリの実行 | SQL による行の挿入、更新、削除 |
| Workflows | インスタンスの一覧表示、ステータスとステップ履歴の確認 | 新規実行の起動、失敗したインスタンスの再試行 |
D1 データベースと、SQLite storage API を使う Durable Objects では、Local Explorer に SQL Studio が含まれます。デプロイ済み D1 データベース向けの Cloudflare ダッシュボードと同じ操作感です。インライン編集できるテーブルブラウザーと、任意のクエリを実行できる SQL クエリエディターの両方を使えます。
Local Explorer は、wrangler dev 中のすべての Worker 呼び出しから、コードを変更せずにトレースとログを自動収集します。本番の Workers Logs および Traces と同じ計装が使え、呼び出しログ、バインディング操作、タイミング、コンソール出力を、開発中にブラウザーで確認できます。
Logs ビューは、Worker からのすべての console.* 出力を記録します。レベル(error、warn、info、log、debug)で絞り込むか、テキスト検索で特定のメッセージを探せます。
Worker の呼び出しは、それぞれ 1 つのトレースとして表示されます。トレースを選ぶと、タイミング、ステータス、エラー詳細つきで、すべてのバインディング操作を確認できます。
トレースは remote bindings 経由の操作も記録します。ローカルで動いている Worker から、デプロイ済みリソースへの呼び出しを調べられます。
たとえば、リクエストが D1 を 2 回呼び出し、2 回目が失敗した場合、console.log() や try/catch を追加しなくても、成功した呼び出しとエラーになった呼び出しをトレースで特定できます。
Local Explorer は /cdn-cgi/local/explorer/api に API を公開しており、ブラウザーインターフェイスと同じ操作をプログラムから実行できます。API は、利用可能なエンドポイント、パラメーター、レスポンス形式を記述した OpenAPI specification ↗ を返します。
OpenAPI spec を取得するには、次を実行します。
curl http://localhost:8787/cdn-cgi/local/explorer/apiWrangler または Cloudflare Vite plugin が AI エージェント内で動作していることを検出すると、Local Explorer API のエンドポイントをターミナルにヒントとして出力します。エージェントはそのエンドポイントから OpenAPI specification ↗ を取得して操作を把握し、ローカルデータの読み書き、トレースとログの照会、Worker のデバッグを API で行えます。
ヒントには API の URL と関連エンドポイントが含まれます。
This dev session is running in an AI agent.
The Local Explorer API is available at
http://localhost:8787/cdn-cgi/local/explorer/api
...
Debug with traces:
POST /cdn-cgi/local/explorer/api/local/observability/query -- query traces and logs with SQLCLI の代わりに、エージェントに次のような作業を任せたい場合に便利です。
- ローカルの KV 名前空間や D1 データベースへテストデータを投入する
- デバッグ中に Durable Object の状態を確認する
- 入力データを変えて Workflow の実行を起動または再試行する
- ローカルの R2 バケットへテストファイルをアップロードする
- エラーのある直近リクエストを見つけ、失敗したスパンを詳しく調べる