AI Security for Apps は、2 つの異なるモードで動作できます。それぞれのトレードオフを理解すると、導入段階に合った方法を選べます。
| 機能 | 本番モード | ログモード |
|---|---|---|
| 仕組み | AI Security for Apps の検出フィールドを使い、WAF のカスタムルール を作成します | 事前構築済みルールを含む AI Security Log Mode Ruleset を有効にします |
| プロンプトのログ記録 | なし — リクエストのメタデータのみを記録します | あり — リクエスト本文全体を記録します(ペイロードログ で暗号化) |
| レスポンスのログ記録 | なし — レスポンスの可視化が必要な場合は AI Gateway を使います | なし — 同じ制限です |
| ポリシーの柔軟性 | 完全 — インジェクションスコア、PII カテゴリ、ボットスコア、カスタムトピックなどを組み合わせられます | 限定的 — 固定の 3 ルール(PII 検出、安全でないトピック検出、プロンプトインジェクション検出)のみで、スコアベースやサブカテゴリのロジックはありません |
| ブロック時の動作 | カスタマイズ可能 — カスタム JSON を含むカスタムレスポンスを返せます | デフォルトの WAF ブロックページのみ |
| 向いている用途 | きめ細かく制御したい本番トラフィック | 評価とテスト — プロンプトと検出結果を突き合わせてしきい値を調整します |
本番モードは標準の運用モードです。AI Security for Apps を有効にし、検出結果が入る検出フィールド を使ってカスタムルール を作成します。次の点を完全に制御できます。
- どの検出でアクションを実行するか。 たとえば、検出があればすべてブロックするのではなく、
cf.llm.prompt.injection_scoreが 30 未満のときだけブロックします。 - どの PII カテゴリを対象にするか。 たとえば、
CREDIT_CARDはブロックし、EMAIL_ADDRESSはログのみにします。 - シグナルの組み合わせ。 たとえば、PII が検出され、かつボットスコアが低いときにブロックします。
- カスタムレスポンス。 デフォルトの WAF ブロックページではなく、アプリケーションへ JSON のエラーメッセージを返します。
本番ルールの式の例:
(cf.llm.prompt.injection_score lt 30 and cf.bot_management.score lt 20)
ログモードは AI Security Log Mode Ruleset を使います。これは、検出結果とあわせてリクエスト本文全体を記録する、事前構築済みのルールセットです。このモードは、本番での強制ではなく、評価と調整向けです。
ログモードでは次のように動作します。
- マネージドルールセットは、広い 3 つの条件で発火します。PII 検出、安全でないトピック検出、プロンプトインジェクション検出です。
- リクエスト本文全体は、ペイロードログ で記録されます(暗号化されます。ペイロードを復号するにはキーペアの設定が必要です)。
- 特定のプロンプトと検出スコアを突き合わせ、モデルが自トラフィックをどう分類するかを把握できます。
ログモードを使うタイミング:
- 初回導入時に、アクションを強制する前に、AI Security for Apps が自トラフィックで何を検出するかを把握するとき。
- スコアしきい値を調整するとき — 記録されたプロンプトとスコアを見比べ、適切なしきい値を決めます。
- カスタムトピック の定義が想定どおり動いているかを検証するとき。
-
Cloudflare ダッシュボードで、Security の Settings ページを開きます。
Settings を開く ↗ -
AI Security for Apps の下で、Managed Ruleset セクションを探します。
-
AI Security Log Mode Ruleset を有効にします。
-
アクションを Log に設定します。
-
(推奨)ペイロードログ を設定し、検出結果とあわせてプロンプト本文全体を復号して確認できるようにします。
PUT リクエストでマネージドルールセットをデプロイします。
Required API token permissions
At least one of the following token permissions is required:Zone WAF WriteAccount WAF Write
curl "https://api.cloudflare.com/client/v4/zones/$ZONE_ID/rulesets/phases/http_request_firewall_managed/entrypoint" \
--request PUT \
--header "Authorization: Bearer $CLOUDFLARE_API_TOKEN" \
--json '{
"rules": [
{
"action": "execute",
"action_parameters": {
"id": "b7cd52df92f74c848cec0c2ed385e336"
},
"expression": "true"
}
]
}'AI Security Log Mode Ruleset の ID は です。
個々のルールアクションを log にするには、action_parameters.overrides でマネージドルールセット内のルールをオーバーライドします。詳しくは、マネージドルールセットのオーバーライド を参照してください。
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ログモードから始めます。 アクションを Log にした AI Security Log Mode Ruleset を有効にします。ペイロードログ を設定し、検出結果とあわせてプロンプトを確認できるようにします。
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Security Analytics で検出を確認します。 マネージドルールセットのイベントで絞り込みます。ペイロードを復号し、検出を引き起こしたプロンプトを確認します。しきい値の目安としてスコアを記録します。
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本番ルールを作成します。 分析結果に基づき、適切なスコアしきい値と PII カテゴリフィルターでカスタムルールを作成します。
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ログモードを無効にします。 本番ルールをデプロイして検証できたら、マネージドルールセットを無効にするか、継続監視として Log のまま残します。
-
監視して繰り返します。 Security Analytics で検出イベントを継続的に確認し、トラフィックパターンの変化に合わせてしきい値を調整します。