Origin Analytics(オリジン分析)は、オリジンにエージェントを置かず、エッジで収集したデータを使い、オリジンサーバーが Cloudflare にどう応答するかを示します。
Origin Analytics で、遅いエンドポイントの特定、オリジン応答時間の監視、エラーの診断ができます。問題が起きたとき、原因がオリジン、ネットワーク経路、Cloudflare のどれかを示します。よくあるエラーコードは Cloudflare の 5xx エラー を参照してください。
Origin Analytics タブを開く手順は次のとおりです。
- Cloudflare ダッシュボード ↗ にログインし、アカウントとドメインを選択します。
- Speed > Origin Analytics へ移動します。
ダッシュボードには、ゾーンのエッジログから算出した次のメトリクスが表示されます。
このメトリクスで、遅延を見つけ、524 エラー になる前にタイムアウト閾値へ近づいているリクエストを把握できます。
オリジン応答時間は、オリジンが Cloudflare に応答するまでの時間を、50、95、99 パーセンタイルで示します。参照線は、ゾーンに設定したオリジンタイムアウトです。
計測は、Cloudflare がリクエストをオリジンへ送ると判断したとき(キャッシュミス)に始まり、オリジンからレスポンスヘッダー(本文全体ではありません)を受け取ったときに終わります。DNS 解決、TCP および TLS ハンドシェイク、リクエスト送信、オリジン処理、レスポンス受信が含まれます。Argo Smart Routing または Tiered Cache が有効な場合は、それらのサービスを経由する時間も含まれます。
これはアップストリームの往復全体を測るため、Origin Analytics の応答時間は、サーバー側の処理時間だけを測るオリジン自身の監視ツール(例: Grafana や Datadog)より長くなります。
ユーザーからエラーが報告されたとき、オリジンが実際に何を返したかを把握するために使います。エンドユーザーが見るエラーコードは、オリジンが返した値と異なることがあります。Cloudflare が一部のオリジン障害を独自のエラーコード(520、522、524 など)で包むためです。
Origin Analytics は両方の値を示します。オリジンからのレスポンスコード(originResponseStatus)と、Cloudflare がエンドユーザーへ返したコード(edgeResponseStatus)です。ステータスコードはクラス(2xx、3xx、4xx、5xx)ごとにまとめ、時系列で表示します。
これらの値が異なるよくあるシナリオは、次の表のとおりです。
| 発生したこと | originResponseStatus |
edgeResponseStatus |
|---|---|---|
オリジンが不正なヘッダー付きの 200 を返した |
200 |
520 |
| オリジンがサーバーエラーを返した | 503 |
503 または 520 |
| オリジンがレスポンス途中で接続を閉じた | 0 |
520 |
| オリジンが時間内に応答しなかった | 0 |
524 |
| オリジンへの TCP 接続が失敗した | 0 |
522 |
| リクエストがキャッシュから配信された | 0 |
200 |
| Worker がリクエストを処理した | 0 |
状況による |
ステータスコード 0 は、Cloudflare がオリジンから HTTP レスポンスを受け取っていないことを意味します。接続失敗、タイムアウト、キャッシュからの配信、またはオリジン到達前に Worker が処理した場合などが該当します。
どのパスが遅延やエラーの原因かを絞り込むために、この表を使います。リクエストパスは、P95 応答時間、エラー率、リクエスト量、TCP 失敗率のいずれかで順位付けされます。
よくあるオリジンエラーを Origin Analytics で調べる手順は、次の表のとおりです。
| 問題 | 確認すること |
|---|---|
| 524 タイムアウトエラー | オリジン応答時間のチャート。P95 がタイムアウト閾値に近づいている場合は、Top endpoints 表で遅いパスを特定します。 |
| 522 接続エラー | ファイアウォールが Cloudflare の IP 範囲 ↗ を許可していることと、オリジンが想定ポートで待ち受けていることを確認します。 |
| 520 不明エラー | オリジンステータスコードのチャート。オリジンが 200 を返したのに Cloudflare が 520 を返した場合、オリジンのレスポンスが不正です(ヘッダー過大や早期の接続切断など)。 |
- Cloudflare の 5xx エラー — 520、522、524 などの個別エラーコードを診断します。
- Logpush — ダッシュボードでは使えないオリジンタイミングフィールドを含む、リクエスト単位のログをエクスポートします。
- GraphQL Analytics API — ダッシュボードに表示されないフィールドを含め、オリジンメトリクスをプログラムから照会します。
- Observatory ダッシュボード — 合成テストと実ユーザーデータで、エンドユーザーのパフォーマンスを監視します。