ブレイクアウトトラフィックでは、Cloudflare のセキュリティフィルタリングをバイパスし、インターネットへ直接出すアプリケーションを定義できます。DNS リクエストの検査で動作します。ネットワークが DNS リクエストをキャッシュしている場合、キャッシュエントリの期限が切れ、クライアントが新しい DNS リクエストを発行し、Cloudflare One Appliance(旧 Magic WAN Connector)が検出できるようになってから有効になります。数分かかることがあります。
flowchart LR accTitle: ブレイクアウトトラフィックの流れ accDescr: アプリケーション 1 と 2 は Cloudflare のセキュリティフィルタリングをバイパスし、インターネットへ直接出るように設定されています。 a(Cloudflare One Appliance) --> b(Cloudflare) -->|Filtered traffic|c(Internet) a-- Breakout traffic ---d(Application1) & e(Application2) --> c classDef orange fill:#f48120,color: black class a,b orange
上の図では、アプリケーション 1 と 2 が Cloudflare のセキュリティフィルタリングをバイパスし、インターネットへ直接出るように設定されています。
Cloudflare One Appliance にブレイクアウトトラフィックのアプリケーションを追加または削除する前に、設定したいアプリケーションのアカウントレベルのリストが必要です。このリストには次の 2 種類があります。
- Cloudflare 管理のアプリケーション — Cloudflare があらかじめ認識しているアプリケーションのカタログです。アカウントに既にあるため、作成は不要です。アプリケーショントラフィックの割り当て時に直接選びます。
- カスタムアプリケーション — ホスト名、IP サブネット、送信元サブネット のいずれか(または複数)で定義するアプリケーションです。ダッシュボード、または Create an account app エンドポイントから作成、編集、削除できます。
- Connectors ページを開きます。
- Appliances タブ > Profiles を開きます。
- 設定する Cloudflare One Appliance を選び、Edit を選びます。
- Traffic Steering を選びます。
- Breakout traffic で Assign application traffic を選びます。
- Custom applications で Add を選び、新しいカスタムアプリケーションを作成し、次を入力します。
- Name — アプリケーションの表示名。
- Category — 任意のグループラベル。例:
ProductivityやVideo conferencing。 - Hostnames、IP subnets、Source subnets のうち少なくとも 1 つ — このアプリケーションを識別するトラフィックです。ホスト名は有効な FQDN(例:
auth.example.com)である必要があります。IP サブネットと送信元サブネットは有効な IPv4 CIDR(例:10.0.0.0/24)である必要があります。単一アドレスには/32サフィックスが必要です。IPv6 はまだサポートしていません。
- Add application を選びます。
- 既存のカスタムアプリケーションを変更または削除するには、Custom applications テーブルで対象の横にある 三点リーダー を選び、Edit または Delete を選びます。
カスタムアプリケーションをアカウントに作成するには、POST リクエストを送ります。次の例では、任意の一致条件を 3 つとも使っています。
Required API token permissions
At least one of the following token permissions is required:Magic WAN WriteMagic Transit Write
curl "https://api.cloudflare.com/client/v4/accounts/$ACCOUNT_ID/magic/apps" \
--request POST \
--header "Authorization: Bearer $CLOUDFLARE_API_TOKEN" \
--json '{
"name": "Example application",
"type": "Productivity",
"hostnames": [
"auth.example.com"
],
"ip_subnets": [
"192.0.2.0/24"
],
"source_subnets": [
"10.0.0.0/24"
]
}'{
"result": {
"account_app_id": "eb09v665c0784618a3e4ba9809258fd4",
"name": "Example application",
"type": "Productivity",
"hostnames": ["auth.example.com"],
"ip_subnets": ["192.0.2.0/24"],
"source_subnets": ["10.0.0.0/24"]
},
"success": true,
"errors": [],
"messages": []
}この新しいアプリを、Cloudflare One Appliance のブレイクアウトトラフィックリストに追加できます。
ブレイクアウトトラフィックのアプリケーションはサイトごとの設定なので、既存の各サイトで設定してください。
- Connectors ページを開きます。
-
Appliances タブ > Profiles を開きます。
-
設定する Cloudflare One Appliance を選び、Edit を選びます。
-
Traffic Steering を選びます。
-
Breakout traffic で Assign application traffic を選びます。
-
Cloudflare のフィルタリングをバイパスするアプリケーションを、Custom applications または Cloudflare-managed applications から 1 つ以上選びます。検索ボックスも使えます。このパネルを離れずに Add で新しいカスタムアプリケーションを定義することもできます。カスタムアプリケーションを作成、編集、削除する を参照してください。
-
(任意)アプリケーションを WAN ポートに固定できます。Preferred breakout port で、アプリケーションを割り当てる WAN を選びます。詳しくは ブレイクアウトアプリ用の WAN ポートを指定する を参照してください。
-
Save を選びます。
選んだアプリケーションのトラフィックは、インターネットへ直接出て、Cloudflare のフィルタリングをバイパスします。
-
アカウントに関連付けられたアプリケーションを一覧する
GETリクエスト を送ります。
At least one of the following token permissions is required:Required API token permissions
Magic WAN WriteMagic WAN ReadMagic Transit ReadMagic Transit Write
List Appsbash curl "https://api.cloudflare.com/client/v4/accounts/$ACCOUNT_ID/magic/apps" \ --request GET \ --header "Authorization: Bearer $CLOUDFLARE_API_TOKEN"{ "result": [ { "managed_app_id": "<APP_ID>", "name": "<APP_NAME>", "type": "File Sharing", "hostnames": [ "<app_name.com>", "<app-name.info>" ] } ] }追加したいアプリケーションの
"managed_app_id"の値を控えます。 -
ブレイクアウトトラフィックポリシーに新しいアプリを追加する
POSTリクエストを送ります。
At least one of the following token permissions is required:Required API token permissions
Magic WAN WriteMagic Transit Write
Create a new App Configbash curl "https://api.cloudflare.com/client/v4/accounts/$ACCOUNT_ID/magic/sites/$SITE_ID/app_configs" \ --request POST \ --header "Authorization: Bearer $CLOUDFLARE_API_TOKEN" \ --json '{ "managed_app_id": "<MANAGED_APP_ID>", "breakout": true }'{ "result": { "account_app_id": "<APP_ID>", "name": "<APP_NAME>", "type": "<BREAKOUT_OR_PRIORITY>" }, "success": true, "errors": [], "messages": [] }
- Connectors ページを開きます。
-
Appliances タブ > Profiles を開きます。
-
設定する Appliance を選び、Edit を選びます。
-
Traffic Steering を選びます。
-
Breakout traffic で削除するアプリケーションを見つけ、横の 三点リーダー を選び、Remove application traffic を選びます。
-
(任意)アプリケーションが複数ページある場合は、検索ボックスで目的のアプリケーションを素早く見つけられます。
ブレイクアウトトラフィックのアプリケーションはサイトごとの設定なので、既存の各サイトで削除してください。
-
サイトに関連付けられたアプリケーションを一覧する
GETリクエスト を送ります。
At least one of the following token permissions is required:Required API token permissions
Magic WAN WriteMagic WAN ReadMagic Transit ReadMagic Transit Write
List App Configsbash curl "https://api.cloudflare.com/client/v4/accounts/$ACCOUNT_ID/magic/sites/$SITE_ID/app_configs" \ --request GET \ --header "Authorization: Bearer $CLOUDFLARE_API_TOKEN"{ "result": [ { "id": "<APP_ID>", "site_id": "<SITE_ID>", "managed_app_id": "<APP_NAME>", "breakout": true } ] }削除したいアプリケーションの
"id"の値を控えます。 -
ブレイクアウトトラフィックポリシーからアプリケーションを削除する
DELETEリクエストを送ります。curl "https://api.cloudflare.com/client/v4/accounts/%7Baccount_id%7D/magic/sites/%7Bsite_id%7D/app_configs/%7Bid%7D" \ --request DELETE{ "result": { "id": "<APP_ID>", "site_id": "<SITE_ID>", "managed_app_id": "<APP_NAME>", "breakout": true }, "success": true, "errors": [], "messages": [] }
デバイスからアプリケーションがどの WAN ポートでエグレスするかを制御したい場合、Cloudflare One Appliance でアプリケーションを特定の WAN ポートに固定できます。優先 WAN ポートがダウンすると、Cloudflare One Appliance は設定済みの通常の WAN ポート優先度へ自動でフェイルオーバーします。
この優先ブレイクアウトポートにより、ローカルインターネットブレイクアウトトラフィックを直接制御できます。Cloudflare ネットワークをバイパスするよう設定した重要なアプリケーションの主経路として、特定の WAN アップリンクを指定できます。性能が重要なアプリケーションに必要な予測可能性と制御が得られ、重要なトラフィックは常に選んだ経路を通ります。
アプリケーションを WAN ポートに固定するには:
- Connectors ページを開きます。
-
Appliances タブ > Profiles を開きます。
-
Appliance を選び、Edit を選びます。
-
Traffic steering > Breakout Traffic で、WAN ポートに固定するアプリケーションを見つけます。
-
横の三点リーダーを選び、Edit application traffic を選びます。
-
Preferred breakout port ドロップダウンから、アプリケーションに割り当てる WAN ポートを選びます。
-
Save を選びます。
Cloudflare One Appliance(旧 Magic WAN Connector)を、ローカルブレイクアウトトラフィックの NetFlow 統計を Network Flow(旧 Magic Network Monitoring)へエクスポートするよう設定できます。Cloudflare ネットワークをバイパスして拠点から直接出るトラフィックを把握できます。
Cloudflare One Appliance は、ブレイクアウトトラフィックだけを NetFlow v9 でエクスポートします。関連サイトの NetFlow 設定を Cloudflare API で指定すると、このエクスポートを有効にして設定できます。
- サイトの NetFlow 設定エンドポイントへ
PUTリクエストを送ります。 - JSON 本文には
collector_ipパラメータを含めてください。Network Flow へトラフィック統計をエクスポートするには、IP アドレス162.159.65.1を使います。この機能を有効にするのに必要なフィールドはこれだけです。
最小構成の例:
curl "https://api.cloudflare.com/client/v4/accounts/$ACCOUNT_ID/magic/sites/$SITE_ID/netflow_config" \
--request PUT \
--json '{
"collector_ip": "162.159.65.1"
}'- JSON ペイロードに任意フィールドを追加して、設定をカスタマイズできます。フィールドは次のとおりです。
collector_port: コレクターの UDP ポートです。デフォルトは2055です。sampling_rate: パケットをサンプリングする割合です。active_timeout: アクティブフローのタイムアウト(秒)です。inactive_timeout: 非アクティブフローのタイムアウト(秒)です。
完全な構成の例:
curl "https://api.cloudflare.com/client/v4/accounts/$ACCOUNT_ID/magic/sites/$SITE_ID/netflow_config" \
--request PUT \
--json '{
"collector_ip": "162.159.65.1",
"collector_port": 2055,
"sampling_rate": 100,
"active_timeout": 60,
"inactive_timeout": 30
}'Cloudflare One Appliance はブレイクアウトトラフィックの NetFlow データをエクスポートし始め、Network Flow ダッシュボードに取り込まれて表示されます。現在の設定は同じエンドポイントへの GET リクエストで取得でき、エクスポートの無効化は DELETE リクエストで行えます。
拠点に Cloudflare One Appliance(旧 Magic WAN Connector)と Cloudflare One Client を導入している場合、Cloudflare One Appliance は Cloudflare One Client のトラフィックを Cloudflare WAN の IPsec トンネルではなくインターネットへ自動でルーティングします。トラフィックが二重にカプセル化されるのを防ぎます。
この新しいトラフィックを許可するよう、ファイアウォールの設定が必要になることがあります。次の IP とポートを許可してください。
- 宛先 IP:
162.159.193.0/24、162.159.197.0/24 - 宛先ポート:
443、500、1701、2408、4443、4500、8095、8443
このトピックの詳細は、ファイアウォール環境の Cloudflare One Client を参照してください。
宛先アプリケーションでの一致に加え、送信元(送信元 LAN インターフェース、送信元 VLAN、送信元 IP アドレス / CIDR ブロック)で一致するブレイクアウトルールも定義できます。ゲスト VLAN 全体や特定サブネットを、宛先アプリケーションを列挙せずにローカルインターネットへ出す場合に便利です。
| 条件 | 動作 | 設定方法 |
|---|---|---|
| 送信元 LAN インターフェース | 選んだ LAN から出るすべてのトラフィックがブレイクアウトされます。その LAN に付いている VLAN は自動で含まれます。 | API と Terraform。 |
| 送信元 IPv4 CIDR | 指定した CIDR ブロック内の送信元 IP を持つすべてのトラフィックがブレイクアウトされます。 | ダッシュボード(カスタムアプリケーション の Source subnets フィールド)、API、Terraform。 |
| 送信元 IP アドレスまたは範囲 | 指定したアドレスまたは範囲に一致する送信元 IP のすべてのトラフィックがブレイクアウトされます。 | API と Terraform。 |
同じ条件を、ブレイクアウトではなく 優先(prioritized) としてマークするためにも使えます。詳細は 優先トラフィック を参照してください。
送信元ベースのルールと宛先ベース(管理アプリまたはカスタムアプリ)のルールは、同じ Appliance 上で共存でき、独立して評価されます。フローが送信元ベースのブレイクアウトルールと宛先ベースのブレイクアウトルールの両方に一致する場合、Appliance はブレイクアウトします。