このページでは、cloudflared トンネルでよく使う設定を説明します。高可用性、ファイアウォールルール、実行時パラメーターを含みます。
トンネルを実行すると、cloudflared は 耐量子暗号 で暗号化された、アウトバウンドのみの接続を少なくとも 2 つの異なる Cloudflare データセンターへ 4 本確立します。いずれかの接続、サーバー、データセンターがオフラインになっても、リソースは利用できます。
レプリカは、同じトンネルを指す追加の cloudflared インスタンスです。レプリカごとに新しい接続が 4 本増え、オリジンへの入口が増えます。1 トンネルあたり最大 25 レプリカ(100 接続)まで実行できます。トラフィックは、地理的に最も近いレプリカへルーティングされます。
graph LR
C((Cloudflare))
subgraph E[ご利用のネットワーク]
cf1["cloudflared <br> (tunnel-01 のレプリカ)"]
cf2["cloudflared <br> (tunnel-01 のレプリカ)"]
S1[アプリケーション]
cf1-->S1
cf2-->S1
end
C -- "接続 × 4 <br>"--> cf1
C --> cf1
C --> cf1
C --> cf1
C -- 接続 × 4--> cf2
C --> cf2
C --> cf2
C --> cf2
リモート管理トンネルのレプリカをデプロイするには、次の手順を行います。
-
Cloudflare ダッシュボード ↗ で Networking > Tunnels を開きます。
Tunnels を開く ↗ -
トンネルを選択します。
-
Add a replica を選択します。
-
レプリカをデプロイするホストの OS を選択します。
-
インストールコマンドをコピーし、ホスト上で実行します。
ローカル管理トンネル のレプリカをデプロイするには、同じ トンネル資格情報 を使い、追加のホストで cloudflared tunnel run <NAME> を実行します。
cloudflared は、ポート 7844 で Cloudflare へアウトバウンド接続します。ファイアウォールでは、次の宛先への送信を許可する必要があります。受信トラフィックはすべてブロックしてください。許可リスト型のセキュリティモデルです。公開されるのは、トンネル設定に書いたサービスだけです。
| IPv4 | IPv6 | ポート | プロトコル |
|---|---|---|---|
198.41.192.167 198.41.192.67 198.41.192.57 198.41.192.107 198.41.192.27 198.41.192.7 198.41.192.227 198.41.192.47 198.41.192.37 198.41.192.77 |
2606:4700:a0::1 2606:4700:a0::2 2606:4700:a0::3 2606:4700:a0::4 2606:4700:a0::5 2606:4700:a0::6 2606:4700:a0::7 2606:4700:a0::8 2606:4700:a0::9 2606:4700:a0::10 |
7844 | TCP/UDP (http2/quic) |
| IPv4 | IPv6 | ポート | プロトコル |
|---|---|---|---|
198.41.200.13 198.41.200.193 198.41.200.33 198.41.200.233 198.41.200.53 198.41.200.63 198.41.200.113 198.41.200.73 198.41.200.43 198.41.200.23 |
2606:4700:a8::1 2606:4700:a8::2 2606:4700:a8::3 2606:4700:a8::4 2606:4700:a8::5 2606:4700:a8::6 2606:4700:a8::7 2606:4700:a8::8 2606:4700:a8::9 2606:4700:a8::10 |
7844 | TCP/UDP (http2/quic) |
米国リージョンの IP
--region us フラグを使う場合は、ファイアウォールがこれらの米国リージョン向け宛先へポート 7844(TCP/UDP)の送信接続を許可していることを確認します。
| IPv4 | IPv6 | ポート | プロトコル |
|---|---|---|---|
198.41.218.1 198.41.218.2 198.41.218.3 198.41.218.4 198.41.218.5 198.41.218.6 198.41.218.7 198.41.218.8 198.41.218.9 198.41.218.10 |
2606:4700:a1::1 2606:4700:a1::2 2606:4700:a1::3 2606:4700:a1::4 2606:4700:a1::5 2606:4700:a1::6 2606:4700:a1::7 2606:4700:a1::8 2606:4700:a1::9 2606:4700:a1::10 |
7844 | TCP/UDP (http2/quic) |
| IPv4 | IPv6 | ポート | プロトコル |
|---|---|---|---|
198.41.219.1 198.41.219.2 198.41.219.3 198.41.219.4 198.41.219.5 198.41.219.6 198.41.219.7 198.41.219.8 198.41.219.9 198.41.219.10 |
2606:4700:a9::1 2606:4700:a9::2 2606:4700:a9::3 2606:4700:a9::4 2606:4700:a9::5 2606:4700:a9::6 2606:4700:a9::7 2606:4700:a9::8 2606:4700:a9::9 2606:4700:a9::10 |
7844 | TCP/UDP (http2/quic) |
FedRAMP High の IP
FedRAMP High ↗ 環境に cloudflared をデプロイすると、cloudflared は トンネルトークン に基づいて FedRAMP データセンターへ自動でルーティングします。ファイアウォールで、ポート 7844(TCP/UDP)向けにこれらの FedRAMP 専用宛先への送信接続を許可してください。
| IPv4 | IPv6 | ポート | プロトコル |
|---|---|---|---|
162.159.234.1 162.159.234.2 162.159.234.3 162.159.234.4 162.159.234.5 162.159.234.6 162.159.234.7 162.159.234.8 162.159.234.9 162.159.234.10 |
2a06:98c1:4d::1 2a06:98c1:4d::2 2a06:98c1:4d::3 2a06:98c1:4d::4 2a06:98c1:4d::5 2a06:98c1:4d::6 2a06:98c1:4d::7 2a06:98c1:4d::8 2a06:98c1:4d::9 2a06:98c1:4d::10 |
7844 | TCP/UDP (http2/quic) |
| IPv4 | IPv6 | ポート | プロトコル |
|---|---|---|---|
172.64.234.1 172.64.234.2 172.64.234.3 172.64.234.4 172.64.234.5 172.64.234.6 172.64.234.7 172.64.234.8 172.64.234.9 172.64.234.10 |
2606:4700:f6::1 2606:4700:f6::2 2606:4700:f6::3 2606:4700:f6::4 2606:4700:f6::5 2606:4700:f6::6 2606:4700:f6::7 2606:4700:f6::8 2606:4700:f6::9 2606:4700:f6::10 |
7844 | TCP/UDP (http2/quic) |
SNI を強制するファイアウォール
ファイアウォールが Server Name Indication(SNI)を強制している場合は、ポート 7844 で次のホスト名も許可します。
| ホスト名 | ポート | プロトコル |
|---|---|---|
_v2-origintunneld._tcp.argotunnel.com |
7844 | TCP (http2) |
cftunnel.com |
7844 | TCP/UDP (http2/quic) |
h2.cftunnel.com |
7844 | TCP (http2) |
quic.cftunnel.com |
7844 | UDP (quic) |
任意のポート 443 向け宛先
ポート 443 を開けると、ソフトウェアの自動更新や Access の JWT 検証など、任意機能が使えます。これらの接続がなくても、cloudflared は正しく動作します。
| 宛先 | 用途 |
|---|---|
api.cloudflare.com |
ソフトウェアの更新確認 |
update.argotunnel.com |
ソフトウェアの更新確認 |
github.com |
最新リリースのダウンロード |
<team-name>.cloudflareaccess.com |
Access の JWT 検証(Access 有効時) |
pqtunnels.cloudflareresearch.com |
耐量子暗号のエラー報告 |
cfd-features.argotunnel.com (DNS TXT) |
UDP データグラムのバージョン交渉 |
ファイアウォールがトンネルトラフィックを許可しているかは、接続エラー を参照してください。
これらのフラグは cloudflared tunnel run コマンドに適用します。OS 上でのトンネルの動きを制御します。
よく使うパラメーターは次のとおりです。
| パラメーター | デフォルト | 説明 |
|---|---|---|
--loglevel |
info |
ログの詳細度: debug、info、warn、error、fatal |
--logfile |
stdout | ログ出力の書き込み先パス |
--metrics |
127.0.0.1:20241–20245 |
Prometheus メトリクスエンドポイントのアドレス(範囲内の最初の空きポート) |
--protocol |
auto |
接続プロトコル: auto、quic、http2 |
--region |
global | us を指定すると、米国のみのデータセンター経由でルーティングします |
--token |
— | トンネルトークン(リモート管理トンネル) |
設定フラグ付きでトンネルを手動実行する例は次のとおりです。
cloudflared tunnel --loglevel info --logfile /var/log/cloudflared/cloudflared.log run --token <TOKEN VALUE>実行パラメーターの全一覧と、トンネルサービスへの追加方法は、実行パラメーター を参照してください。
オリジン設定パラメーターは、cloudflared がオリジンサーバーへトラフィックをプロキシする方法を制御します。
よく使うパラメーターは次のとおりです。
| パラメーター | デフォルト | 説明 |
|---|---|---|
originServerName |
"" |
オリジン証明書に期待するホスト名 |
noTLSVerify |
false |
TLS 証明書の検証を無効にする |
httpHostHeader |
"" |
HTTP Host ヘッダーを上書きする |
connectTimeout |
30s |
オリジンへの TCP 接続タイムアウト |
オリジンパラメーターの全一覧とセットアップ手順は、オリジンパラメーター を参照してください。
Cloudflare メンバーの権限を、アカウント全体ではなく個々の Cloudflare Tunnel インスタンスに絞れます。特定の Tunnel の管理を委任できます。たとえば、アプリケーションチームに 1 つの Tunnel だけを管理させ、アカウントの他の部分は見せない、といった運用です。
詳細な権限 を参照してください。