世界中のデータセンターにより、Cloudflare はエンドユーザーのすぐ近くでコンテンツをキャッシュします。ただし、コンテンツがキャッシュにない場合、Cloudflare のデータセンターはキャッシュ可能なコンテンツを受け取るためにオリジンサーバーへ問い合わせる必要があります。Tiered Cache は、Cloudflare のデータセンターを下位ティアと上位ティアの階層に分けます。オリジンへコンテンツを問い合わせられるのは上位ティアだけです。
Smart Tiered Cache は、設定不要で、Cloudflare 独自のパフォーマンスとルーティングデータを使い、各ウェブサイトのオリジンに対して最も近い上位ティアを 1 つ動的に選びます。Cloudflare はオリジンへの各リクエストのレイテンシデータを収集し、そのデータで各上位ティアデータセンターとオリジンの接続品質を判定します。その結果、オリジンへのレイテンシが最も低いデータセンターを、そのオリジンの上位ティアとして選べます。
パブリッククラウドプロバイダー(AWS、GCP、Azure、Oracle Cloud)上のオリジンは、anycast ↗ またはリージョナルユニキャストネットワーキングを使うことが多く、レイテンシプローブだけではオリジンの所在地を特定できません。これを解決するには、cloud region hint(クラウドリージョンヒント)を設定し、Smart Tiered Cache にオリジンのクラウドプロバイダーとリージョンを伝えます。Smart Tiered Cache は、そのクラウドリージョンに近いプライマリ上位ティアデータセンターと、耐障害性のための別拠点のフォールバックを選びます。クラウドリージョンヒントの設定手順は、クラウドリージョンヒントを設定する を参照してください。
Smart Tiered Cache はオリジンごとに上位ティアを 1 つ選びます。一方、Load Balancing を使っている場合は、Load Balancing Pool 全体に対して最適な上位ティアを 1 つ選びます。
Smart Tiered Cache が有効な状態でオリジンの IP や DNS レコードを更新するときは注意してください。変更内容によっては、割り当て済みの上位ティアが変わり、新しい上位ティアでキャッシュが再充填されるあいだ MISS 率が上がることがあります。オリジンを anycast 背後のネットワークへ切り替えると、クラウドリージョンヒント を設定しない限り、Smart Tiered Cache の効果は大きく低下します。