Model Context Protocol (MCP) は、大規模言語モデル (LLM) が独自データや社内ツールと連携できるようにします。一方で MCP の導入が進むと、「Shadow MCP」というリスクが出てきます。従業員が管理されていないローカル MCP サーバーを、機密性の高い社内リソースに対して動かすケースです。MCP ガバナンスとは、管理者が組織内でどの MCP サーバーを使うか、誰が使えるか、どのような条件で使えるかを制御できる状態を指します。
Cloudflare Access は MCP 向けの集中ガバナンス層を提供します。ユーザーと MCP サーバー間のやり取りを審査、認可、監査できます。
MCP サーバーポータル は、ガバナンスの管理ハブです。このポータルから、サードパーティ製と社内の MCP サーバーの両方を管理し、次のポリシーを定義できます。
- Identity(ID): 特定の MCP サーバーにアクセスできるユーザーまたはグループ
- Conditions(条件): アクセスに必要なセキュリティ態勢(デバイスの健全性や所在地など)
- Scope(スコープ): MCP サーバー内で利用を許可するツール
Cloudflare Access は、ポータル経由の MCP サーバーリクエストとツール実行をログに記録します。組織全体の MCP 利用状況を管理者が把握できます。
最新のセキュリティ態勢を維持するため、Cloudflare はローカルインストールより リモート MCP サーバー の利用を推奨します。MCP サーバーをローカルで動かすと、管理されていない シャドー IT ↗ と同様のリスクが生じます。データの流れを監査したり、サーバーコードの整合性を検証したりするのが難しくなります。リモート MCP サーバーなら、どのサーバーが使われているかを管理者が把握でき、誰がアクセスするか、どのツールを従業員に許可するかも制御できます。
リモート MCP サーバーは、Cloudflare Workers 上で 直接構築 できます。MCP サーバーポータル とリモート MCP サーバーの両方を Cloudflare のネットワーク上で動かすと、リクエストは同じインフラ上に留まり、レイテンシを抑えつつ性能を最大化できます。